夢ブログ

日別アーカイブ: 2017年6月7日

〜カナダの大自然に包まれて〜vol.5

こんにちはkinoko02.gif
今回も正にLUSH(ラッシュ)という単語で表現するのがぴったりなくらい
青々しくみずみずし〜い新緑に覆われたケベックの田舎から
akanismがカナダの田舎生活情報を中心にお伝えします!
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今年は例年に増して森が青々としているんだけど
実はここ2週間程雨が降ったり止んだりの繰り返しで
こんなに降って大丈夫か?!と思ってしまう程。
1ヶ月前の洪水以来、湖の水位も殆ど下がってないしね、、、
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でも草木はぐんぐんと育っていて、
ブルーベリーの花もちらほらと咲き始めてるよ。
こんなに雨が多いと今年は豊作になりそうな予感・・・♡
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さて前回のブログで紹介したゼンマイだけど
エビや他の野菜と一緒にバターで炒めてから
レモン汁と塩コショウだけで味付けしてパスタにしてみたよ。
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想像した通〜り〜の普通の味だったけど(笑)なかなか美味しかった!
 
話は変わって、、、
 
実は先週末から丁度今日まで
日本から私を訪ねて幼馴染が遊びに来てたの〜
本当に短い滞在だったけど少しモントリオールを観光したり
うちでゆっくり自然を味わってもらったり
有意義な時間を過ごせてもらえたようで良かった♡
やっぱり持つべきものは友!だね。
 
残念ながらお天気には恵まれなかったけど
モントリオールでは有名なノートルダム大聖堂に行ったり
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ショッピングで有名なセントカトリーヌストリートでお買い物を存分に楽しんでもらったり
美味しいクレープ屋さんで超巨大なクレープをがっついたりと
楽しい旅行になったよ。
 
あともう一つこれはホントに
純粋なカナダを体験してもらえたなぁ〜とすっごく嬉しかったのが
先住民の人たちのパウワウ(ダンスのお祭り)を生で見る機会があったこと。
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akanismが住んでいる場所から車で20分ほど北上したところに
アルゴンキン族に属するキティガン・ズィビ アニシナべという
先住民の人たちの居留地があるんだけど
そこで毎年行われるこのお祭りにタイミングよく参加できたよ。
 
アーバーと呼ばれる円形のあずまやの様な場所の真ん中で演奏される太鼓と歌に合わせて
老若男女がそれぞれゴージャスな衣装を身にまとって
自然や動物を表現した踊りを披露するよ。
衣装の美しさと踊りの激しさもさることながら
地面を伝って足の裏から感じられるドラム(太鼓)と
頭のてっぺんから突き刺さるかの様な魂の叫びのごとく特有の歌い声が
地球と人々の鼓動が一体になった様な気がして
私はいつも涙が出そうになるよ。
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カナダは建国の歴史においてヨーロッパ人による原住民族に対する執拗な迫害と
同化政策が行われたんだけど(これは話すとものすごく長くなるからまた別の機会に書くね)
そのトラウマなどが原因でカナダでは今日でも根強い社会問題が沢山残っていて、
日常的な差別から居留地での自殺、誘拐、レイプ、アルコールやドラッグの依存、
家庭内暴力、殺人など負のサイクルが絶えずに
深刻な問題となっているというカナダの裏の現実。
普段はそれぞれのコミュニティーや家庭で問題を抱えている人たちも
パウワウなどのお祭りや文化的儀式の際には
分け隔てなくみんな一つになって心から躍動する。
 
2008年に前ハーパー政権によって
Truth and Reconciliation Commission(真実和解委員会)というのが
やっと設立されて、
これは似た様な歴史を持つ国々でも設立されているんだけど
要するに、
かつて人々の命や自由などに対する
深刻な人権侵害が生じた過去の歴史を抱える国が
そういった過去の過ちを発見し公表することで
人々の間に過去から積み重なった軋轢を解決していくことを目的とする
政府主導の委員会。
ちなみにこれは南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)が
なくなった後にも設立されたよ。
 
まだまだカナダはスタートラインに立ったばかりで
これからも何十年も何百年もかけて
先住民の人たちの心と身体と魂のヒーリングが必要な問題。
akanismは日本人だから関係ないのではなくて
今カナダという土地で生きさせてもらっているいちカナダ移民として
きちんと過去の事実を知り、
一人一人がきちんと責任を持って向き合っていかなければいけない問題である
と感じてるよ。
 
もし興味のある人は是非一度調べてみてね。
 
ということで最後は少し真面目な話になっちゃったけど
すごく大切なカナダの歴史だからね。
またちょくちょくとこの様な歴史ネタも入れていきまーす!
Have a wonderful day!